背番号5番、松尾汐恩選手は、決してあきらめない男。
背番号4番、度会隆輝選手は、やはり裏切らない男だ。
2026年5月12日(火曜)、中日戦第6回戦
中日の先発は金丸投手、横浜ベイスターズは東投手のエース対決だ。
度会選手は、5番ライトでスターティングメンバーだ。
そして、背番号5番、松尾汐恩選手が、8番キャッチャーでスタメンだ。東投手とスタメンでバッテリーを組むのは初めてだった。
試合の始まる前から、ネットニュースで唖然としたベイスターズファン。
なんと、山本祐大選手が、ソフトバンクにトレードされたのだ。
この日から、山本選手はベイスターズの試合に出れず、急遽、松尾選手がスタメン捕手となったのだった。スタンドでは、悲しむ祐大ファンの掲げる祐大タオルが悲しい。
この大切な試合、ファンの気持ちもさることながら、選手は大変な驚きと動揺もあったことだろう。試合に集中できるのか、それをどうコントロールしていくのか、松尾選手の腕が早々に試される時が来た。面白い。松尾選手には、願ってもないチャンスととらえて意気に感じている事だろう。どんな試合になるのか、その行方が楽しみなまま、試合は始まった。
すぐに松尾選手の出番がやってきた。

2回裏、先頭の5番、度会選手が、ライトへのクリーンヒットを放つ。続く蛯名選手もファーボールを選び、成瀬選手のボテボテのショートゴロの間に、ワンアウト1,3塁のビッグチャンスで、バッターは8番、松尾選手。
1軍でのここまでの成績は、打率.162、37打数6安打、打点1、本塁打0だ。フットガード、エルボーガード、そしてバッティンググローブと、お揃いのオレンジでまとめている松尾選手。ちょっとかわいい感じ。初球から、積極的に振りに行く松尾選手。次が東投手だけに、ここで何とか得点に結び付けたいと、気持ちも出ている。次の2球目の外角の変化球を、あっさりとライト前に持って行って、タイムリーヒットになった。



3塁から度会選手がホームイン、先制点だ。1塁塁上で、笑顔がはじける松尾選手。
一つ目の役割を果たせた安堵感が顔に出る。
4回裏にも、センター前にクリーンヒットを打った松尾選手。
5回裏に、ショートゴロでゲッツー崩れで1塁に残った度会選手が、盗塁を敢行。タイミングは怪しいところだったが、キャッチャーからの送球を取れず、後逸したのでセーフになった。次の蛯名選手は、粘りに粘って11球目をレフトへクリーンヒットを放つ。蛯名選手も意地がある。成瀬選手も続いて、ライト前ヒットで、ツーアウト1,2塁のチャンス。次の松尾選手は、申告敬遠で歩かされ、東投手のところで、残念ながら得点ならず。
5回裏終わって、2対0でベイスターズリード。
7回表で、東投手から、レイノルズ投手に交代。無難に中日打線を抑える。
7回裏。中日は、メヒナ投手に交代。
先頭の、度会選手が、外角のストレートを左中間に2塁打を放つ。逆らわないバッティングで非常に調子が良い感じがした。蛯名選手は空振り三振に倒れるものの、次の成瀬選手が、初球をセンター前にクリーンヒット。3点目のタイムリーヒットになった。度会選手が、ホームに帰ってきて、待ち構える松尾選手と、“背番号4と背番号5のハイタッチ”だ!続く松尾選手は、大きな右中間へのフライに倒れ、残念ながらこの回での得点にはつながらなかった。
この回で、レイノルズ投手は、好調の中川虎大投手に交代。ここも3人で抑える。
9回表。クローザーの山崎康晃投手が、派手な登場曲で現れる。3点リードのまだまだしびれる場面。ここまで、241セーブ。通算250セーブまで、あと9つ。キャッチャー松尾選手も緊迫するところであろう。
先頭の中日の土田選手に、ライト前ヒット。続く、代打板山選手にファーボール。ピンチが広がる。次も、代打のボスラー選手が出てくる。ストレートを2本続けて見逃し三振に取る。ワンアウト。続く村松選手のピッチャーゴロを山崎投手がはじいて内野安打となり満塁。ワンアウト満塁で、4番細川選手。横浜スタジアムの満員の観客が絶叫して応援する。なんと、山崎投手は、細川選手をフォークボールで空振り三振に切って取る。その後、阿部選手にデッドボールで、押し出しで1点取られるものの、続く石伊選手をファーストゴロに打ち取り、ゲームセット。
2つ目の大きな役割をなんとか終えて、松尾選手に笑顔がはじけた!

ベイスターズにとっても大変なターニングポイントになる試合を勝ちで終えられた。
祐大ファンも汐恩ファンも、そして満員のベイスターズファンにとって、悲しいけど、うれしい特別な日になった。
■背番号5番、松尾汐恩選手:打率:.200 3打数2安打1打点 通算40打数8安打2打点0本塁打
■背番号4番、度会隆輝選手:打率:.305 4打数2安打、通算118打数36安打13打点、本塁打:3本


