【スポーツコラム】横浜DeNAベイスターズ開幕戦—ベテランは落ち着いていた!

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横浜DeNAベイスターズ 2025年開幕戦!

2025年3月28日、日本プロ野球開幕。昨年、日本一に輝いた横浜DeNAベイスターズは、横浜スタジアムに中日ドラゴンズを迎えた。横浜スタジアム史上最多動員となる3万3840人の前で堂々たる試合を展開、5-0で快勝した。

私が注目している、ベテラン選手、背番号51・宮崎敏郎選手、3-2で打点1、2塁打1本。背番号19・山崎康晃投手、1回無失点、1奪三振。背番号25・筒香嘉智選手、4-1、2塁打1本。

今年のベイスターズはどんな仕上がりをしているのか?戦う集団になったのか?ベイスターズ打線は今年も打てるのか?選手たちは、今年のバージョンにアップデートできたのか、確かめるためにハマスタに来た!ファンの期待値はどんどん上がる。そりゃ、毎日たくさんの報道で大谷翔平選手や山本由伸選手、佐々木朗希選手の大活躍を見ているし、大リーグの化け物みたいな大男の迫力あるプレーを見せられて、ベイスターズの選手に期待しない方がおかしい。そのくらいやってよ!と思う。

駅の広告も今年のバージョンに切り替わり、迫力のあるビジュアルでファンを煽る!

開幕戦、多くのファンの期待と不安の中、ベテランは、きっちり仕事をしてスタートを切った!

そう、ベテランは落ち着いていた。

スポーツとは不思議なもので、強くなるとカッコよく見えてくる。ファンでなくても、日本1のチームだ!ということで、ベイスターズのグランドにいる選手たちが輝いて見えてくるのだ。マイナーチェンジをしたユニフォームの金色のラインもその輝きに花を添える。強いものに対しては、何かしらの尊敬の気持ちが少なからず出てくるのかもしれない。その姿に子供は憧れ、大人は日頃のうっぷんを晴らしてもらおうと思うのかもしれない。

今日のプレーは、その憧れのベテランの選手たちが期待通りのプレーで応えてくれた。

背番号51・宮崎敏郎もそのベテラン選手の一人だった。

■いつも通りの背番号51・宮崎敏郎選手

 いつも通りの、宮崎選手だった。開幕戦から、普通にヒットを打って、ドシドシと走っていく。チャンスにお得意の左中間へのヒット。2塁に到着すると、大騒ぎするわけでもなく、ベンチで祝福する仲間への小さめのやったぞ!のお返し。淡々としている。

そのサードの守備の姿を見てみると、一球ごとの仕草に緊張感が漂う。右手を後ろのポケットにつっこみ、ロージンをつけているのであろう、白くまぶした手をポケットから出したかと思うと、腰を深く下げ、左手のグローブを地面につけるようにして、手のひら側を上に向けながら体の前に差し出す形の構えをとる。さぁこいと球を導くような仕草で構える。ピッチャーの投球と同時に小さくジャンプして打球に備える。このルーチンを繰り返しながら、サードベースを守るベテラン宮崎。

背番号51・宮崎選手は、いつもの宮崎選手だった。若手の突き上げも全て受け入れ、泰然として我が道をいく。

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