【スポーツコラム】横浜DeNAベイスターズ背番号6。遊撃手・森敬斗の心の中

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10月21日、プロ野球クライマックスシリーズ・ファイナルステージ最終戦。

試合を決めたキーマンは、横浜DeNAベイスターズ背番号6。遊撃手・森敬斗だ。

1回二死一、二塁でヘルナンデスのぼてぼてのゴロを前進して捕球、一塁へ悪送球を投げ、貴重な先制点を巨人に献上することになったのだ。だが、大騒ぎして歓喜する巨人ファンで揺れるような東京ドームのショートのポジションで、森は前をしっかり向いていた。落ち込んでいる様子はなかった。

1度目のリベンジのチャンスはすぐにきた。5回無死一塁にライト前ヒットの梶原。森は、巨人の二枚看板のエースのひとり、戸郷の外角高めのストレートをきれいに右中間にはじき返したのだ。タイムリー三塁打だ。巨人に傾いていたゲームの流れを一気に引き戻す梶原、森の二人の連続ヒットと目の覚めるような快走だった。

スポニチ(Sponichi Annex/24.10.21 23:20)記事中の写真引用

2度目のリベンジは、9回表、ベイスターズの攻撃。そこまで2対2の同点。森は先頭打者として、巨人の二枚看板のエースのもうひとり、菅野のスライダーをライト前にヒットを放った。送りバントで二塁に進塁した後、桑原のサードゴロを坂本が一塁に送球したのを確認した直後に三塁へ猛ダッシュ、三塁を陥れたのだ!森の足の速さと思いっきりの良さ、そして巨人に負けない抜け目なさが最後の最後にでた。続く牧のレフト前タイムリーヒットも、森の好走塁が呼び込んだようなものだ。

この瞬間、選手のみならず全てのベイスターズファンは、巨人の守備と走塁のうまさで2試合足踏みさせられていた悔しさを大いに晴らせたのだった。

そして、9回裏、クローザーとしてマウンドに立った森原も最後のバッター4番岡本と真っ向勝負をして、堂々の勝利を手に入れたのだった。

7年ぶりの日本シリーズ進出に、横浜スタジアムのパブリックビューイングで最後まで応援していた約1万5千人のファンは、狂喜乱舞しながら、ビクトリーファイヤーの中、その溜飲を下げたのだった。

10月21日、プロ野球クライマックスシリーズ・ファイナルステージ最終戦の結果。

巨人[2-3]DeNA

日本シリーズ終了後に、森敬斗のなかで渦巻いた心の動きを、しっかり聞いてみたいと思った!

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